制作に熱中するには…
私は原型を制作する材料として主にスーパースカルピーを使用しています。
これは高性能な樹脂粘土で、最初の加工がし易く、ベタつかずよく伸びるので、手で触った通りの形にできるのです。
普通、原型制作にはポリエステルパテやエポキシパテといったパテ類が使用される事が多いのですが、どうも私は道具を使って削って作り込んでいくのがあまり得意ではなく、直感的に手で触れる粘土類の方が合ってるみたいです。
このスカルピーという素材は、約130℃で焼くことで硬化します。
本来はきちんとしたオーブンレンジで温度調節をして焼くのですが、うちには温度切替式のオーブントースターしかありません。
私はこのオーブントースターでスカルピーを硬化させているのですが、それには少しコツが必要になります。
一応温度切替があるといっても、ただヒーターが点いたり消えたりして調整するだけのものなので、いくら低温に合わせていてもヒーターが点いた状態ではスカルピーが焦げてしまうのです。
なので、最初ヒーターが点いている状態の時は、扉を半開きにしておきます。
そして温度が上がってヒーターが消えると扉を閉めます。
そのうちまたヒーターが点くので、そうしたらまた扉を少し開ける…
とこの繰り返しで焼き上げております。
昨日もスカルピーを使って造形、焼き上げという作業をしていたのですが、問題は真夏に室内でオーブンを半開きの状態にしておくというのは非常に暑いという事です。
片方でオーブンを開けた状態にしながらエアコンを動かすというのも限りなく無駄な気がして、ひたすら我慢しておりました。
室温は36度を超えようかという状態でありました。
でも最初は堪らなく暑いだけだったのですが、ある一線を超えると、この暑さの中で制作作業をするのも不思議と嫌じゃなくなってきました。
なんというか、不快な状況の中で作業に没頭するという事が、ある種心地よく感じるようになってきたのです。
気が散りやすい私としては、余計な事を考えなくなる分、作業への集中度が増して意識が高まったのかも知れません。
普段、エアコンを点けると変に体調が崩れ制作作業に集中できなかったりするのですが、暑いのに耐えて制作していると体も不思議と元気になったような気もします。
人間の感覚というのもなかなか一筋縄ではいかないものですねえ。
制作に熱中するには… END
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